「第20回 舗装技術に関する懸賞論文」に入選いたしました
お知らせ
一般社団法人日本道路建設業協会が募集する「第20回 舗装技術に関する懸賞論文」において、当社が応募した論文「骨材飛散に起因したわだち掘れと平坦性の悪化を抑制する寒冷地用改質剤の開発」が佳作をいただきました。
【開発担当者の声】(論文の主旨,評価)
この論文は、寒冷地におけるポーラスアスファルト舗装の長寿命化を図るために、従来のポーラスアスファルト混合物に優れた低温での柔軟性(低温可撓性)を有する寒冷地用改質剤;タフパックスーパーFを添加することにより、衝撃で舗装が破損しない抵抗性(衝撃骨材飛散抵抗性)を高めた技術に関する論文です。
この技術を尾道松江自動車道火室外舗装工事に導入した結果、寒冷地特有の骨材飛散に起因したわだち掘れと平坦性の悪化を抑制し、良好な路面性状を得ることが確認できました。
懸賞論文審査委員会では、新技術を導入しただけでなく追跡調査を実施していることや小規模工事への適用性、およびコスト面での有用性が評価されました。
【施工担当者の声】(現場の条件・状況)
当現場は、島根県と広島県の県境にほど近く、冬季は-10℃を下回る豪雪地帯です。長期保証制度(わだち掘れ・ひび割れ率)に対応する構造提案として、上記のタフパックスーパーFを添加したアスファルト混合物を表層・中間層として使用しました。おかげさまで、5年近く経過した現在においても良好な状態を維持しており、活用して良かったと実感しております。