汚泥・水処理事業
概要
発電所・製鉄所・食品工場・化学工場・製紙工場などの製造工程には、水を多量に使用します。排水処理の過程において付随して発生する汚泥の処理には多くの労力・期間・費用が必要となります。
当社は、エンドユーザ様の設備稼働を優先した浚渫工法と、従来まで産廃処理としてきた汚泥を減容化するシステムをトータルにエンジニアリングしています。
浚渫&減容化のしくみ
フェイズ1:浚渫
浚渫工法として、以下のメリットよりダイバー浚渫を採用しています。
・施工場所をドライにする必要がない。
⇒重機浚渫などの場合、施工場所の水を抜く必要がありますが、ダイバー浚渫の場合、潜水しての作業となりますので、水を抜く必要がありません。それによりお客様の設備稼働を継続したまま汚泥浚渫が可能となります。また、ダイバーによる浚渫は、汚泥を巻き上げることも少なく後段の設備への影響もありません。
・暗渠・配管内等の見えない場所も施工可能。
⇒重機浚渫などの場合、細かな作業は出来ませんが、ダイバー浚渫の場合、ダイバーが進入出来るスペースさえあれば、暗渠内・配管内でも浚渫することが可能です。
※水温が高い場合や、水質が著しく悪い場合は、ダイバー浚渫に代わりロボット浚渫にて対応致します。
※貯水池、貯水ピット、大型クーリングタワー、取水路、排水路など様々な施工場所がありますが、確実な作業計画に基づき、優秀なダイバーが作業にあたりますので、安全に施工出来ます。
フェイズ2:減容化
汚泥の減容化として、以下のメリットより仮設設備を採用しています。
・常設では必要となる環境アセスの申請等が不要。
⇒排水処理施設を新規に設けた場合、申請・手続きが必要となりますが、仮設とした場合、その期間・手間が不要です。
・様々な商品の中から最適なシステムをレイアウト。
⇒設備の設置には、処理する汚泥の量、処理期間、敷地の制限等が様々影響しますが、無理無駄のない現場に見合った最適なシステムを提案することが出来ます。
・脱水機は効果の高いフィルタープレスを採用。
⇒フィルタープレスはスクリュウプレスやベルトプレスと比較すると、脱水効率・減容効率が抜群に高いです。汚泥の特性にもよりますが、実績上1/5程度まで減容します。また、取り出した脱水ケーキは固型化し、その後のハンドリングも容易になります。
※仮設設備には様々な能力・容量に合わせた貯泥槽・振動篩・濁水処理設備・脱水処理設備があります。
※仮設設備は、減容化の目的のみならず、バイパス回路を設ければ既存設備の稼働を停止する必要もなく設備の更新やオーバーホールにも有効です。
浚渫&減容化のシステム提案の流れ
1.エンドユーザ様の情報収集
- 施設内の貯泥ピットが溢れそう。
- 施設内の汚泥乾燥場に余力を持たせたい。
- 定期的に浚渫を実施しているが、繁忙期で設備稼働を止めたくない。
- 工場内にフィルタープレスがあるが、汚泥が多く能力が追い付いていない。
- シックナーの更新をしたいが設備稼働を止められず実施出来ない。
- 地下ピットに汚泥が堆積しているが、長年放置したままだ。
- 多量の汚泥をそのまま産廃処理しているが、費用を抑えたい。
2.汚泥の性状把握
汚泥堆積量、汚泥の性状、従来の処理方法など、ヒアリング・調査・試験します。
3.物質収支の検討
濁水・脱水の効果を予測し、減容した際の物質収支を検討します。
4.現地調査
実際に現地に出向き、敷地制限や搬入制限などに関して調査します。
5.処理フロー、配置の提案
その現場に見合った処理フロー、機器レイアウト、処理工程を作成します。
お問い合わせ
建設事業本部 環境事業部 TEL:052-881-1692