スラグ製造設備
概要
近年、廃棄物処理の分野では最終処分場の逼迫や重金属の溶出等が問題となり、適正処理、環境負荷低減、循環・再利用が大きな課題となっています。こうした状況下、ごみや下水汚泥等のスラグ化は、ダイオキシン類の低減、重金属の無害安定化、減容化による最終処分場延命等の効果から大いに注目され国、地方自治体を中心に促進されています。溶融物は冷却方法により水砕スラグ、徐冷スラグ(空冷スラグ含む)に分類されます。
溶融スラグの特徴
水砕スラグは、溶融状態から水で急冷されるため、針状なもの又はクラックのあるものが混入している場合があります。一方で、徐冷スラグは、その製造方法から粒径の大きなスラグとなることが多くなります。そのため道路用材料として用いるときには、通常、破砕しふるい分け等の加工をして製品化します。
水砕スラグ製造設備(導入実績)
スラグ破砕機
水砕したスラグを破砕し後工程の磨砕機に投入可能な粒度まで前処理を行います。
スラグ磨砕機
破砕されたスラグを磨砕加工することでスラグの粒度調整を行い、直接手に触れても安全であるように加工します。
角張った粒子や針状の粒子を球形に近づける効果。
(実績率を改善する、即ち大きくする。)
ガラス質で光沢のある粒子表面をざらざらにする効果。
スラグ分級設備
破砕、磨砕されたスラグを分級します。
粒度分布を規格範囲に収める効果。
徐冷スラグ製造設備(導入事例)
スラグ破砕機
下水汚泥焼却灰の溶融スラグ塊を所定粒度に破砕します。
特徴:小さな動力で高破砕が可能
形式:ロールクラッシャ
処理量:3.0-0.5 t/h
破砕粒度:300-40 mm以下
スラグ分級設備
破砕されたスラグを所定の粒度に分級します。
製品ラインナップ